
今夜、銀座で飲み会あります。帰りは遅くなりそうなのでタクシーを使う予定です。でも銀座ってタクシーの乗り方にルールがあるって聞きました。詳しく教えてください。
銀座でのタクシーの乗り方について詳しく解説します。
また、残念なことに、
銀座では乗車拒否がけっこう起きます。
銀座でのタクシーの乗り方やルールについて、またどうすれば乗車拒否にあわないかなど詳しく解説していきます。
おもにタクシーに乗り慣れていない方に向けた記事内容になっていますので、よろしければお付き合いください。
銀座は乗車禁止エリアがある
平日の夜22:00〜翌1:00まで乗車禁止エリア内ではタクシー乗り場以外からタクシーに乗ることはできない。
簡単にいうと、夜の銀座では乗り場以外からタクシーに乗ってはダメですよ、ということです。

何でこんな決まりがあるの?
この特別なルールができたのは1970年、日本が高度経済成長期だったときです。
この時代、都心部ではタクシーがまったく足りていませんでした。結果として白タク行為、乗車拒否、ぼったくりなどいろいろな問題がおこりました。
悪質なタクシーを排除し、業務の適正化を計るために施行された法律です。タクシーを利用するお客さんのためにできた法律なんですね。
乗車禁止エリアはこちら↓↓

乗り場しかダメなのか?
このルールを初めて聞いたという人もいると思います。当然ですよね、教習所でも習いませんからね。
実際私が夜の銀座で営業していると、このルールを知らずに手を上げてタクシーに乗ろうとする人がたくさんいます。

なんだかややこしいねぇ。
時間と場所を押さえておけば大丈夫。
平日の夜22:00〜翌1:00までなので、例えば金曜日の夜24:00を過ぎれば土曜日だからタクシーに乗っていいの? と思うかも知れませんがそれはダメです。
翌1:00までです。ご注意ください。
銀座タクシー乗り場11か所
乗り場は全部で11ヶ所あります。その他に迎車専用の乗り場が5ヶ所あります。
11ヶ所の乗り場のうち、自身の都合のよい乗り場を選べば良いと思います。基本的には行き先で乗り場を選ぶことをお勧めします。
例えば、上野方面へ行くなら7号乗り場、品川方面へ行くなら8号乗り場、ということですね。
行き先と反対方向の乗り場だと無駄な時間とお金がかかるからもったいないですよね。
高速を利用する場合は、高速入口に近い乗り場を選ぶと便利ですね。
例えば土橋入口を利用するなら1号乗り場、ということです。銀座エリアは高速入口が多数あります。どちら方向へもアクセスしやすいです。
乗車拒否はなぜ起きる

乗車拒否されたわ(泣)
乗車拒否はなぜおきるのでしょうか?
それは、ドライバーに「できるだけ遠方へ行くお客さんをお乗せしたい」という思いがあるからでしょう。
つまり、シンプルにいえばドライバーのわがまま。
でも、これでは話が終わってしまうので少し深堀りしていきますね。
私たちタクシードライバーは歩合給です。
遠くへ行くお客さんをお乗せすれば、その分給料に反映されます。
銀座には遠方へ行くお客さんがたくさんいます。行き先が千葉、神奈川、埼玉などタクシー料金が1万円を超えるケースもめずらしくありません。

お客さんの行き先分かるの?
乗せないと分からないよね。
なんで乗車拒否するのかな。
確かにそうですね。
ただ、タクシーの仕事を長年やっていると、お客さんの見た目で行き先がある程度予測できるようになるんです。
見た目というか、属性ですね。
つまりお客さんの性別、年齢、服装など、属性により行き先に共通点があります。

例えばですね…、
- 50代男性スーツ姿
- 20代女性ブランド服姿
私たちドライバーはイメージします。

横浜までお願いします。
……50代男性は取引先の接待で銀座で飲んでいた。自宅は郊外に建てた一軒家、マイホーム。住宅ローンもまだ残っている。子供もまだお金がかかる時期だ。帰りのタクシー代は会社の経費がおちる。自宅までタクシーを利用すると約1万円かかるが、ここは遠慮なくタクシーを利用しよう。

晴海までお願いします。
……20代女性は銀座のクラブで仕事をしていた。自宅は銀座からすぐ近くの高級タワーマンション。タクシーはコンビニみたいなもの。便利で日常生活の一部だ。遠慮なくタクシーを利用しよう。
売上に固執するドライバーは、両者にどういう対応をするでしょうか。どう対応するかはドライバー個人のモラルの問題になります。

じゃあ、どうすればいいの?
なかなか難しい問題なんですよね。
ドライバー個人のモラルの問題だし、さらに根本なことをいうとタクシー業界の給与体系に問題があると、個人的には思っています。
だから現状では、乗車拒否は残念ながらときどき起きてしまうでしょう。
そこで個人的にオススメなのは
- 大手タクシー会社を利用
- 流しのタクシーを利用
- 法人タクシーを利用
- 配車アプリを利用
これらの方法で乗車拒否をされる可能性は低くなると思います。特に配車アプリを利用すれば乗車拒否はありえませんよね。
別記事で詳しく解説してます↓↓

お客さんがタクシーを選ぶ
個人的にはこの乗車禁止エリアの規制は必要ない気がします。
今は昔と違ってタクシーがあふれていますし、悪質なタクシーが入り込む余地はありませんからね。
お客さん自身が好きなタクシーを選ぶ時代です。
そういった点では完全に時代錯誤な規制だと思います。そもそもこの規制が一般的に認知されていませんよね。
私は銀座でこのルールを知らずに手を上げてくるお客さんを見るたびに心苦しくなります。
お乗せしたくても違反になるからできません。
お客さんからしたら、その時乗車拒否されたと思うかもしれませんね。そうならないように、この銀座ルールを知ってもらいたいです。今後銀座でタクシーに乗る時はこのルールを把握して気持ち良く、そしてスマートに立ち居振る舞いたいですね。
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